2005 8月17日(水)栃木 V沢、増水したらどうなのさ

渓流というのは季節ごとに、春夏秋冬の景色の移り変わりと共に
様々な顔をみせるもの。そして其処に住む渓流魚、とりわけ岩魚
は四季の移り変わりに身をゆだね或いは乗り越えて生きているの
ですよね。

さて今回は今期見つけて尺岩魚を釣り、D亀動画を撮ったV沢へ行
く事にした。栃木の渓流は増水している所が多いようだ、前回の川
もそうだったようだし、前々回は明らかにゾだった。
しかし渓流の形態だろうか、ゾでも釣れる場合と、ゾでは釣れない
場合とがあるようであるらしくある。
V沢はゾなのか、そして居るのか否か、更に釣れるか否かどうなん
だ。
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これでも増水ってか、ゾっとする?
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V沢は小さな渓流である、とても岩魚が住むとは思えないくらい。
なのに最初に入った時は漢字サイズを三匹も、バラシたのだァ、
ハリス0.6だァ。
5/26には今期二匹目の尺を達成したが、魚の数はやはり少なく
なっていた。増水の今、果たしていかなる事になっておるのやら。
ひょっとしたらリリした尺岩魚が35cmに育っているかも、僅かな
期待と不安があるまじろ/いりまじる。

沢に出たのは昼を過ぎていた、流れを見ると増水気味だが二割
増くらいのもの。それでもかなりの出水があったらしく、あちらこち
らに流木が引っかかっている。
先ずは来るたびに岩魚を釣っている広いプール、静かに様子をう
かがう・・・居ない。
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枯れ枝・枯れ草は渓流ではゴミと区別するか
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次は「尺岩魚とD亀動画」の本命の淵、枯れ枝と枯葉が浮かんで
丸く漂っている。少し濁っている水中に目を凝らすが、泳ぐものは
見えない。ここにも何匹ものイワナが居たはずだが・・・居ない。

そこで思い出されるのが7/22の「ダッチャン川異変」、春先にあ
れだけ居た岩魚が激減してしまったのだから。
あの川とこのV沢にはなんの共通点も無いと思う、場所も水系も
違うし川の規模からして全く異なるのだ。イワナが激減した事だ
けが一致してしまった、悲しいことに。

そうなると気懸かりは崩れ沢、尺岩魚三匹の秘密の谷である。
元々沢山は居ないらしいが、何となく行くのが怖いようなおかし
な気持ちになるのは何故だろう。
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此処は水量多くみえる、居ないけど

さて気を取り直して上流へ、いくらかでも水量が多い分だけポイン
トも出来ているが。・・・当らない・走らない・揺らめかないの、ない
ないずくしでゴマ味噌ずい。*/あきれて切れたかァ

流れが岩にぶつかる所でイワナが出た、やっと出たがワナサイズだ
。その後もこれと言うポイントでは反応無く、木ノ枝が邪魔で釣りにく
い岩陰でヒットしたが枝に魚がぶつかってチモトで切れてしまった。
これはでかかった!んや落ち着きなさいよ20cmくらいのイワナだっ
たじゃ内科医・下界。
いよいよ流れが細くなるまで登ったが、結局に魚の反応は二匹だけ
で終わった。
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15cmくらいはあった、かなぶん
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果たして来年の春には復活するのだろうか、私が見つけた春にだけ
魚が居たなどと言う事は無いはず。
「ダッチャン川」と共に来年の復活を信じたい、必ずそうあることと思い
たい。

心なしか重い足取りで谷を下る、しかしこれも渓流釣りの一コマには
違いない。人間には予想の付かない様々な出来事の中を岩魚は生
きている、そしてそして、消えていく者もあるのだろう。
当たり前ではあるけれど、岩魚が居なかったら山深い谷へ竿を持って
登る事など有りえない。
近場であろうが遠出であろうが、岩魚が居てこその釣り遊び。
岩魚は大切な遊び仲間なのだ、人の手で岩魚を減らしてはならないと
思う。
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18日

素晴らしい初渓、なれど居て原島編?
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翌日には暗いうちに場所移動、気に成る崩れ沢を目指していた。
しかしその前に増水の具合によっては釣りにならない、下流を見て
確めた方が良かろう。ゾ!だー、これでは釣りどころか危険が危な
いのではなかろうか。没!、またの機会といたしませう。

そこでまたまた方向転換、新規の渓流を目指したのだったった。
そこでは見事な渓流に出遭った、と思えたのは最初のうちだけ。こ
こも.当らない・走らない・揺らめかないの、ないないずくし。

素晴らしい渓流ではあるが、お魚居なけりゃ只の川。
岩魚の噂は有るのだから、釣られてしまっての果ての水の流れな
らむとぞかなしけれ。


紫の 花が咲くとは つゆ知らず ボケてんね

話変って
前々回の最後の写真、花か実か?、花でした。
黄緑の丸いもの、あまりにまん丸で花の蕾とはつゆ知らず。
紫の花が咲くとは思いもよらず。(レンゲショウマ)

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