2006年 6月24日(土)栃木 水明沢−2

たとへ釣れた場合・結果が良かった場合でも同じ渓へ
連続しては出かけないようにしている、大切にしたいし
釣れて当たり前だし、釣れなかったらガッカリだし。
例外は新規開拓の場合、その渓流の状況調査に行く
事はある。上流はどうなっているのか、支流はどうなの
か。そして、大物らしきを見てしまった場合である。

今回の14日水明沢へ翌週に再度のお出かけは、そう
です大物を見てしまったからなのです。

逃げ去った黒い者の余りの大きさに「あんなの釣れなく
って良かった」と思った、本気でそう安堵さえしたへなち
ょこおじさんだったのだ。*/
(14日の記事の一部)


綺麗な流れから五寸六寸、嬉しいな

こういう文章は他の人が読んでも本人ほどには感じない
ものでしょう、「あっそう」くらいなものでしょうか。
本人もその時は「安堵」さへしたのでした。
でした、はずでした。

だがしかし、忘れてしまう筈は無い・イヤ忘れられる筈は
無かった。
一週間が経過して次は何処へと考えた時、真っ先に思
い浮かんだのはあの大物だったのだ。
大きさなんかは時の運、だと思ってあまりこだわらないの
ですが(ホントか?)、たまには狙いを絞ることがあっても
よいでしょ、ネ。

予報では多かれ少なかれ雨続きで待たされ、10日目
の出撃となった山紫水明の沢である。
前日から雨は降らなかったらしく道路は乾いていたし、
途中で見る小沢もひいている。増水が幾らかでも治ま
った方が岩魚釣りには良いだろう、期待が益々膨らむ。
.

五寸・七寸ありがとう

14日に出遭ったのは12時半頃の事、今日は夜討ち朝駆
けでの対決を試みる。出遭える可能性を高めるため朝6時
の入渓となった、果たして・・・・。

渓に降り立つ、相変わらず素晴らしい。
水道水かと思われる程の透明な流れ、その上にはブナの
トンネル。予報が外れてその上には青空も見えて、渓流釣
りの幸福さえ感じてしまう。
もう、釣れなくたっていいじゃん。
*/な訳あらしまへん

やはり増水は治まりかげんという感じ、とにかくあの淵のそ
のポイントへ一目散。
同じ岩陰から同じようにそっと毛鉤を置いて軽く誘う、まさか
ね・・・そのマサカ。


ペットボトルはいりません
「マサカのマッ逆様」は起こらない、起こらないけど怒れない。
そう、水量が変れば岩魚の付き場も変るもの。
この数日に膨らみ続けた期待はあっけなく、しぼんだ。

淵の様子をうかがっていると対岸に、あの時稲妻ダッシュで
逃げ込んだあの岩の下に幾つかの魚影、その中に大きな黒
いものがゆらり・・・。
彼だろうか、そうに違いない。居た事だけでも喜んで、さて渓
流釣りをはじめようではないか。
気分を替えててんからりん。

前回の沈め毛鉤のバラシの数々から、今日は平水模様でも
ありドライ一本槍と決めている。やはりドライに喰いつく場合
の方が架かりが良いし、気持ちがよいし楽しいからね。.


天のブナを映した岩魚

水量は落ち着き加減だが流れは早い、緩めのポイントを狙い
打つため仕掛けは中間の2.5mほどに替える。
遅めに流れるように流真を外してキャスト、素早いイワナのア
タックが良く見えるから合わせも決まった。
何時もながら最初の一匹にはホッとさせられます。

5寸・7寸のイワナが4匹釣れたところで、その先にいかにもポ
イントだが見覚えがあるような。
流をカーブさせている石の前へ遠目からフンワリと、フッと黒い
ものが浮き上がった。
軽い合わせにググっと手ごたえ、ジャスト漢字サイズだった。
そう、このポイントは一昨年に同じサイズを釣ったP、だった。

しかしながら以前と比べると魚がスレている、Uターンしてしま
うのが結構いる、昨年はツが抜けたのに。
しかしながらこんなにも美しい渓流で七つも釣れたらご機嫌さ
ん、漢字もひとつ出たのだから良かったね。


離れ小島にも燦燦とSAN

そこでハタと気が付いた、腰にぶら下げていたタモが無
い。お手製のお気に入りの竹フレームのタモが消えてい
る。これは探しに戻るしかないでしょう、まだ1時を少し回
ったばかりなのだけれど。

結局見つからぬまま、タモ無しで釣りを続けて大物でも
架かったひにはなどと真面目に考えつつ終了。
3年半ほど愛用したのだけれど、・・・又作るか。
もしも竹ダモを拾った方が御座いましたらご一報お願い
致します、BBSにカキコの場合は川の名前を書いては
いけません。

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