2006年 6月14日(水)栃木 水明沢

渓流釣りって何がそんなに夢中にさせるのだろう、それは
人それぞれに違いない、には違い無い。
「自然の美しさと、それにプラスしてお魚さんとの出遭い」
一言でいうなればそんなところ、細かくいうなればそれは
様々で書ききれない。
*/なんか思いを語るのかと思ったやん

例えば大きいのが釣れると嬉しい、これは確かに。
例えば綺麗なのが釣れると喜ばしい、それも確かに。
では沢山釣れると楽しい、それもそうだけどツが抜ければ
それで充分って気がします。*/滅多に無い
すこぶる綺麗な渓流なら、ほどほどの大きさが、ほどほど
釣れたらとってもハッピー!。
今日はそこんとこが狙いなのですが。


そこの底まで丸見えだ

楽しみにしていた今期初めての「すこぶる」綺麗な渓流へ、
大きいのは釣れていないけど今までボで終わった事はな
い。C沢無き後(無くなってはいない)一番のお気に入りと
言うべきか、何故今期今まで行かなかったのか?それは
なにゆえ?言えません。*/ケチ

予報では15日に太陽マークがあってその日に予定したけ
れど朝の予報は雨マークに変わってた。そこで急遽一日
繰り上げて、お陰で釣り場到着は12時になってしまった。

先ずは支流へ入ってお馴染みのポイントへ、何度も釣って
いる隠しポイントが一箇所ある。だいぶ埋まってしまってい
るが、仕掛けに付いたままの毛鉤で何時ものように。
フワリ・ポトン・・・ジャポ!。
ククーー、釣れちゃったのね一投目。
.

お昼に現場着、何時に釣れたの?

23cmほどほど、綺麗な流に綺麗なイワナ、漢字で書けない
けれどとってもウレピー。
このままだとこのPも一・二年で埋まって駄目になってしまうか
も、しかし自然の摂理に任せるより仕方ないのだろう。

関東の渓流はハヤ・ヤマメの川と岩魚の渓流とがハッキリ分
かれている場合が多いと思う。私の知っている栃木の渓流の
多くが、山に差し掛かると大きな堰堤が立ちふさがってヤマメ
を止める。そしてどの堰堤もその役目を終え土砂で埋まって、
夏にはメジロ虻が大発生するのだ。

更に流が復活するまではお猿さんの遊び場だったり、イワナ
はその先の急な渓流にやっと姿を現す。*/とも限らない
急な落差のため良い付き場が埋まったり、全く渓相が変わっ
てしまったり。


ドライにパコ!っとくれば掛かる

文句ばかり言っていないで本流へ戻って、てんからりん。
増水しているから黒毛が多目の毛鉤に交換、沈んだ場合でも
釣れるって実績があったかどうだかやってみる。

この渓へ初めて来たときに大物が泳ぎ去るのを指を咥えた場
所、淵尻の大岩の前だ。そっと毛鉤を置いて軽く誘う、まさか
ね・・・そのマサカ。
自分が隠れている大岩の下から黒いバットが野球のバットの
様なものがヌ・・・、マサカのマッ逆様。
パクッ、そのままためらいも無く咥えた。
合わせた、というより手がビクンと勝手に動いた。
コツ、と感触を残して大きな黒い物が稲妻ダッシュで対岸の
岩下へ。
へなへなと座り込んで、何故か上を見上げる。
見上げればぶら下がった毛鉤の直ぐ上に鉛色の空。


24cmまでがレギュラーサイズか

外れた瞬間は「しまった!」と悔やんだが、釣り逃がした
のが残念でへたり込んだのでは無いのだ。
逃げ去った黒い者の余りの大きさに「あんなの釣れなく
って良かった」と思った、本気でそう安堵さえしたへなち
ょこおじさんだったのだ。*/

結局に今日の沈め釣りは失敗に終わった、水中の黒い
毛鉤はほんの軽くしか咥えない。沈めても透明がぶ呑み
水だから岩魚が良く見える、それはそれは楽しいが。
ことごとくがすっぽ抜けてしまい、何匹もの「岩魚」を掛け
そこなった。
釣れたイワナは全てドライに食いついたものばかり、これ
ほど明暗がはっきりする事も珍しい。.


この水が旨い、楽しみのひとつ

釣れたのは24cmどまりの5匹だけれど、掛け損な
いがそれより多いというおかしな結果。*/恥!
しかしそれも楽しい、どうせ総てリリースなのだから
して。

暫くのあいだは増水だろうが、水が引く頃を楽しみ
に待つとしよう。
ここは蒸し暑い時に訪れるのが好い、山紫水明の
涼しき渓流である。

さて明日はどこだ。

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