2006年 4月13日 日光くずれ沢の尺岩魚

てんからの技法は十人十色と言われます、てんからに限らず
「釣り」とは其々の人が其々に工夫を凝らすものではありまし
ょう。
てんからにしてから8年、このところラインと毛鉤は決まった物
に定着したようです。「教えてあげよう」って本によると「打ち込
んで・跳ね上げる」、「これを狙ったポイント目掛けてリズムよく
繰り返す」とありました。
たまには・ポイントによっては実践する事がありますが、これは
お魚さんが沢山居る川でないと続かない。
空振りばかりでは腕が痛くなって、とてもじゃ御座んせん。
そんならどーやってんのさ?。?


新緑には程遠い、源流が近いか

実はほとんどフライ・Fと同じような釣り方なんです、居そうな場
所の上流へキャスト。流れる毛鉤を穴が開くほど見つめる、ジ
ャポっと来たら合わせる。このパターンで釣れるのが一番気持
ち良いのであります。

「おざなり」な釣り方で、てんから技法を「なおざり」にしている、
って言われちゃう、かな。
*/これが言いたい為の前置きかい

春ヤマメを釣って一安心したばかりだけど、今週は空模様が思
わしくない。今日は夜までは雨の心配はなさそうだから急遽の
出撃、今までよりかなり早くの5:30に出発です。
.

ワナちゃんが簿記を消してくれた
.
10分も歩くと暑くなってきてセーターを脱ぎ捨てる、釣り場にた
どり着いた時にはジャンパーもかなぐり捨てる。どちらも捨てな
いけど。おや白いワイシャツで、サラリーマンのサボり釣りみた
いだな。

最初の一匹はいわゆる瀬のひらきで、レギュラーラインでキャ
スト。・・・チャポ!、かーいい。
ワナちゃんだが気持ちのよい釣れ方だ、おざなりの。
すぐ上で釣れたのは綺麗なオレンジワナサイズ。

落差が出て来た所で「おざなり技法」を外し、2mくらいの短ライ
ンに付け替える、これも大好きな釣り方なんです。
直ぐ上に岩の下がえぐれている良さそうなポイントがある、ここ
は更に用心深くそろりそろりと接近。


あざやかなオレンジ・ワナ

岩陰からポトリ・・・・、ゆっくり流れ去る。
もう一度ポトリ・・・、軽く誘う。
岩の下から黒いものがスー、ガポ!!。。
合わせが遅れたか?、グググー。
強烈に引くが、ガッチリ掛かった気がしている。
嬉しい引きだがあまり遊ぶのは危険だ、強引に寄せる。
尺は有るだろうか、んにゃ充分な33cm。
ふー・・・。
4日の34cmと比べると少し細い、尾鰭も少し小さ目だが素晴ら
しいには違い無い。
(これは後で写真を比べたから言えるのであります)

何だか一仕事終えたような気分で早目のランチ、おにぎりとパン
は何処で買ったか言えません。*/アっそう



素晴らしき尺上さま、今期2神様

狭まった急な流れの脇のわずかなたるみの巻き返し、ポイント
だよね。毛鉤を置くようにポトリ、・・・毛鉤が吸い込まれる。
何かに当った感じにピッと合わせる、ククッ!。
引きの割りには大きくないが、漢字サイズだ岩魚君だ。

最初の一つ目はどんなんでも嬉しく、簿を解消して保っとする。
そして早々と尺上が来て、更に型が落ちたとはいえ漢字サイズ
が来て舞いまして。
こうなるとイワナサイズを見つけても、わざわざ用心深く接近し
て釣る気に成らない、って贅沢な心もちに呆れてしまう。


岩魚、と書いてあげましょう

そんな勝手な事を思いつつ上流へ、これはというポイントに
出た。大き目の落ち込みの下。*/PHOは見せないのかい
レギュラーラインに戻して遠目から・・・。
もう一度・・・。
もう一度・・・、・・・。
勝手な思いが投影されたかのように、水面には何事もおこ
らないのでありました。
わずかだがポツリと天から落ちてくる。
ここは誰でもが狙うポイントには違いない。
またポツリ、静かなエンディング。
引き上げ時の合図なれば。

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