2005 7月22日(金)鬼怒 ダッチャン川異変あり

ここ三週は不漁が続いている、って言うじゃなぁい
でもあんた、元に戻っただけですから〜残念!
♪釣れても・釣れなくっても楽しいと、言い切りー
拙者、言い切りながら以前尺モノ釣った川へ向かうのであり
ました・・・切腹、、、

今期初の尺岩魚を釣った渓へ久しぶりに行く事にした、70日
振りのダッチャン川である。なにやら異変らしきを感じた5月
14日以来の事、 は・た・し・て・・・。
..

この滝は下からでも見るのは難
.
今回はだいぶ下流から入ってみる事とした、下流では大物らしき
を見つけていたから。但しそれは昨年の事で、お魚さんは他に一
匹見ただけだから期待は薄いのだけど。
此処の渓は何処に入るにも険しい、川はどちら側も崖に囲まれて
いる。斜面をへずり木に掴まりながら、入渓には二時間くらい掛か
ってしまうのだ。
滝の上に出た、名前は知られていてもWeb上に写真が登場した事
は無いのでは。そんな場所なら楽園があっても良さそうだが、流れ
が埋まっているせいかお魚さんは見えません。

そして昨年に大物らしきを見かけたポイントへ、お留守番もいては
らしまへん。何と次の通らずまでどのポイントにも、「いてはらしま
へん」のナマリ淋しき繰り返し。
そして行き止まり。
.

上は険しい流れ
.
通らずを超えるのがまた一苦労の高巻き、岩魚釣りには付きもの
だから頑張りましょう。エッサ・エッサほいサッサ、そして本命の区
間へ降り立った。
前回は尺を釣ったもののめっきりと数が少なくなっていたような、今
回はどうなのか不安の方が先にたつが。

最初のP、・・・居ない。
次の淵、・・・おまへん。
次は尺P、・・・いてはら。
口紅P、・・・しまへん。

途中で見つけたのは大物キノコ、と綿飴のようなふんわりピンクの
淡き花。
.
 
ワナさいずの鉛色とわた菓子のような花

空はどんよりと鉛色、夕方には雨も降るとのつれなきお言葉。
そしてやっと釣れた一匹は手のひらサイズ、その色もまさに鉛
色に鈍く光っていた。

その先でまた通らずにぶち当たる、何時もは引き返しているが
今日はこれでは引き下がれん。上流からは霧が流れても来た
が、それを突き破る気持で厳しい巻きを乗り越えた。
気持は元気だったが、乗り越えると体力はへろへろ。

通らずの上から眺めると、霧に霞んで流れも霞んで魚の居ない
川は寂びげに見えた。
しかし昨年、此処には沢山のイワナが居たのだ。おそらくここの
魚が下へ降りるのだろうと考えていた。
だがしかし、そこにもお魚さんは「おらっしゃらんじゃ」った。
.

今来たみちは遥か下界に霞む
.
すっかり霧に包まれて景色も見えなくなって、一人ぼっちで山奥
に居る事に今更のように気が付いた。
煙のようだった霧がしっとり重くなって、降っているとは感じない
ほどの霧雨となっていた。

流れはまだ続いている、がこの先の渓の様子は知らない。
疲れた体には霞んだ上流へ向かう気力も沸かないのだ、好奇心
を支える体力も無かったのだ。
掃除機のコードの黄色いテープ、・・・ここまでか。。
*/マー又かい

この谷この渓流の大きな不思議、忽然と消えたかのように思える
岩魚達は何処へ行ったのか。
来年の春にはまた復活するのだろうか、解らない。
.

沢山居たはず、のはずも霧の中
.
いずれ源流までも見届けなければなるまい、岩魚が居るか居な
いかは問題ではない。
でも、小型でよいから居て欲しいとは思う、魚の居ない渓流は
淋しすぎるから。
訪れよう、いつの日かそよ風の日に。

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