V字の底を目差して、谷底めざして

2005 6月06日(月)栃木 くずれ沢

くずれ沢ってどこかにありそうな、あったっけ。
勿論勝手に付けた呼び方で、AとかBとかよりは雰囲気が
あるかな〜。:/勝手にせー

お魚さんが居るって情報はあるし下流は知っている、チョコ
っと竿を出した事もあったっけ。前回は大して歩いていない
から今日は少し歩いておきたい、今週末にはかなり厳しい
行程が予想されるから。

車止めには誰もいなくて良かった、上流目指して歩きます。
早朝は少しモヤっていたけれどだんだん晴れていい感じ、
先行者も居ないだろうから嬉しい気分。


がけ崩れを飛び越えて

はっきりした踏み跡を進む、どんどん進むと途中から狭いまばらな
それこそ踏み跡になる。この先へ行く人は少ないのだろう、お魚は
多いのだろう・・・どうだろう。

藪に入ると踏み跡も判らなくなってその藪が突然開けた、崖崩れで
藪ごと崩れ流されている。
川までたいした落差ではないけれど降りられるような所では無い、
戻って下るのは悔しいから崩れを突破するのだ。
右足を出して、その足が流されない内に左足を出してそれが落ちな
い内に右・左。サッサッサッサッ・えっさほいサッサ!、水の上を歩
く方法を使うのサッサ。*/・・・・

大冒険の据え、渓流にたどり着いたのであります。
.

一匹目、ベッピンに至らず
.
一休みしてテンカラりん、なんの反応も無く毛鉤はただ流れるのみ
。この辺りは砂小砂利でかなり埋まっているが、水はとても綺麗だ
から気分が良い。

だがしかし一時間以上も何事も御座いません。
お魚さんは居ないのか、と思ったらやっとチビが走った。
一旦しまった竿を出して、テンカラりんに掛かってくれた17cmは
入渓して二時間後である。居る事が判って丹念に探る。
埋まりぎみだから狙い打ちポイントは少なく、レギュラーラインで遠
目から慎重に探ることになる。


川の規模は意外に小さい
.
空は晴れ・時々曇りのすがすがしい季節だ。
よほどしてやっと二匹目が来た、落差が出てきて少し深い流の底
から黒いのが浮き上がってバシャ!。嬉しい瞬間だ、結構引くか
らこのグイグイが更に嬉しい。
漢字には少し届かなかったが、素直に喜ぶのだ。

それはランチタイムの事、のんびりおにぎりを食べていた。
すっかり栄えそろった新緑を眺めていると、対岸に動くものが。
オレンジ色或いは明るい赤茶色の小動物がチョロチョロと、なんて
可愛いのだだろう。
シッポまで入れても15cmくらい、イタチとかテンとかの子供なのだ
ろうが、まるでデイズニーアニメに出てくるような。
うっかり見取れてD亀する事に気が付かなかった、そう思いついた
時には隠れてしまった。
残念!切りー。。
...

二匹目、漢字に至らず
.
釣り上がったがまた暫く何事もなく、アンパン食べながら一休み。
その落ち込みの駆け上がり、石の間に揺らめくものが。
岩魚だ、かなり良い型に違いない。
真後ろからキャストするが、石の間の早い流にラインが引っ張られ
て素通りしてしまう。2度目も同じ事。
左に移動して斜め後方からプレゼン、今度はラインが石の手前の
流に引っ張られ肝心なところで毛鉤が逆行してしまう。

一旦アタックを中止した、あまり繰り返して悟られたらやっとめぐり
逢った岩魚が隠れてしまうだろう。
岩魚は悠然と揺らめいている、なんだか凄く大きく思われる。

良いアタック方法が見つからないまま再びプレゼンした、今度は
ラインが石の上に乗っかって偶然だがうまい具合にドラッグが掛
からず毛鉤が岩魚の近くへ。
パコッ!、音がしたような。
アワセる、岩魚は落ち込みの深みへまっしぐら。
凄い引きだ。
この手応えがたまらない、尺岩魚を確信した。
.

三匹目、尺に至らず。頭が小さい、しかし重い

残念ながら29cmだがズッシリ重い、前回の尺が問題にならない
ほどだが。・・・尺ではない、泣きましょう。
長さだけが問われるのは変ではあるが、重量計を持ち運ぶ訳には
いかないですねからねェ。

魚が少ない分だけ餌には恵まれていたのだろう、そこから上流では
釣れなかった。
三匹ともに何かに至らず、至らぬところはご勘弁のほどを・・・。?

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