上流にも新緑が萌え移る

2005 5月20日(金)那珂川 ダッチャンL沢

先週は幸運にも尺岩魚、その前は同行したT・jさんが尺上という
快挙に恵まれた。それも激戦区の栃木での事だから、快挙と言
っても過言ではないでしょう。

さて今週も気を良くして大物狙い!、おっとそんな事は無いので
す。この時期だから新緑の気持ち良さそうな、水の綺麗なこれぞ
渓流って感じ、のはずの床へ出かけてみました。
お魚さんは多くはないかも知れないが必ず居るはずだから、小さ
くってもいいのだ・いいとも!。


まさに岩魚の渓

大きなお魚さんでページが飾れると、次の釣りが小物だったりボ
だったりするとレポを載せるのを考えちゃったりするかも知れない
でんね。

暫くぶりの渓だ、といっても私は同じ場所へはあまり何度も行か
ないようにしている。昔は釣れる川へは度々出かけたものでした
が、今は色々な川・様々な景色で遊びたい。
釣れてよし、釣れなくってもそれもよし、渓流釣りってそんなもの
ですよね。

岩魚は川によってもポイントによっても色や模様が違う、それも
また実に面白いものです。
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毛鉤が大きい
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今回は下流で主にレギュラーラインを使用、落差が激しくなる上
流で短いラインの狙い撃ちとなった。
毛鉤釣りは実に楽しい、ポイントごとにお魚ごとに様々な出方・
食い付き方をする。長年毛鉤に憧れを持ちつつ餌釣りをやってい
たが、毛鉤にのめり込んでその楽しさをつくづく思うのである。
フライ・Fでもテンカラでも毛鉤釣りをする人が増えたら良いと思う
、そしてリリースする人が増えたらと心から願っている。

特に天然物と思われるような上流・源流では尚の事、もしも「天然
岩魚が居なくなったら・放流物しか居なくなったら」と思ったらこん
な哀しい事は無い。釣るだけなら魚は減らないなどと、悠長な事
は言っていられないのではないだろうか。
釣った分だけ、食べた分だけ確実にお魚さんは減ってしまうのだ
から。


まわりの石と同じようなイワナの色
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勿論餌釣りでもリリースする人も居るのは歓迎ですが、針を呑まれる
割合はどうしても多いでしょう。
なにそんなに下手くそじゃない!、失礼いたしました。
しかし私には毛鉤の掛かりの良さがリリースに大きな切っ掛けを与え
てくれたのは確かな事です。

このサイトを立ち上げた切っ掛けは、1998年8月にテンカラに転進し
すべてリリースと決めた事が大きな要因でした。その暮れの11月に
「てんから岩魚釣り」を立ち上げたのです。
餌釣りよりもテンカラを楽しむ人が、リリースする人が少しでも増えて
くれたら、との思いがありました。
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苔の緑が映っているような翠に光っていた


上は最大の24cm、最後の黒は支流のサビイワナ
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さて今回のイワナの写真を見ると、やはりその場所ごとに色合い
が僅かでも違っている。その場の石の色が微妙に反映している
と思われる。
イワナと言ってますが、そうです今回は漢字で書けるサイズは無
し。全て24cm以下、だがしかし全部21cm以上。つぬけでもあ
り、こんなんも珍らしいことかも知れない。尤も三回やらかしたバ
ラシの内には、漢字サイズもいたのだけどなァ。

支流に入ってみると細流だがイワナは居た、黒い奴を釣って登っ
てみた。ひょっとしたら大物が居るかも知れないと、しかし人が入
るとみえてスレている。浅い事もあってそっと歩いてもサット走る
、そして窪地にはドッサリと残雪が。
どうりでやけに涼しいし、水が冷たいはずでした。
いつの間にか遥かな地まで来てしまったのだった。
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暑くも寒くもない清々しい一日、とことこ降る
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大きいのは釣れなかったが程々に数が出て、綺麗な渓流が
健在だった事に大満足。何よりもゴミ・空き缶などが全く目に
付かなかった事は特筆すべきかも知れない。

今日のお魚さんが二ヶ月〜三ヶ月後には漢字サイズに育つ
のではなかろうか、真夏に来るにはうってつけの高原の谷。
残暑の頃、涼を求めてもう一度訪れようか。

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