2003 6月20日 会津X支流

お出かけが決まっても川が決まらぬまま走り出してしまう事が
結構多い、今回もそういうことで取り合えず那須塩原入り口の
ベースキャンプ・コンビニへ向かう。
そんな事だからこのところの川は那須・塩原・会津の何処か、
というパターンに成ってしまっている。

それでも出発が未明の暗いうちだったから少し遠くへ、そうだ会
津へ熊さんの居る今期初めての阿賀野川を目指す事にした。
となれば年に一回と決めているあのナマズ岩魚の苔の谷、X
支流にも回るつもりがある訳で。


山に向かう気分っていいもんです

朝から日が出て暑くなりそうだ、いよいよ岩魚の季節本番の頃
ではあるが今日はドナンカナ?。少々不安を抱きながら温泉街
を幾つか過ぎて山へ向かう、那須の釣り場の倍くらいの距離を
駆け抜ける。
車止め出発は7時を過ぎてすでに夏のようだが、緑の山から降
りて来る風が心地よい。そう思ったのはわずかな時間、長く続く
登りの林道は何時もながらかなりきつい。

工事中の林道がブッツリ切れるとやっと森の中を行く狭い旧林
道に入れる、此処が別世界への入り口なのだが。
工事が進んで200mくらい道路が伸びていた、昨年に感じた懸
念は確実に伸びていた道路。又一つ岩魚の渓流が消えていく
だろう、此処を知ってわずか三シーズン目だというのに。

 
工事中の道路が切れてここからが・・・         渓流は相変わらず素晴らしいが

見た目には良いポイントが幾つもあるが反応無し、2年続けて
良い岩魚を釣ったポイントも空家だった。少々の不安と懸念は
的中、こんな的中は要らないのに。

X支流、苔の谷
あっさり諦めて場所移動としたのは苔の谷X支流、年に一度の
苔の谷が待っているから。しかし本音を言うとここもあてにはな
らないのだ、昨年の泣き尺ナマズと漢字サイズはたまたまだろ
う。
ひとまたぎの小渓は竿抜けに出くわしたに過ぎない、そう思うの
が順当だろう。


ホントに小さいが苔の谷

気持ちの良い林を抜けて渓流に出たが小渓の上に減水ときた、
これだけチョロチョロだと元帥のお出ましは無い少将の流れだ。
おまけに倒木や土砂崩れもあってナマズポイントも埋まっていた
、それでも上流へ行ってみる。
諦め気分に成ってしまえば案外気楽なのんびり探索とも言えよ
うもんで、行けば渓相もいくらか益しになってくる。

小さくはあるがそれなりの落ち込みプールを見つけて短ラインを
フワリんこ、カデスもどきにパチャっと跳ねてフッキングした。

 
諦め状態なら           こんなんでも熟れぴー

20cm足らずだがこんなのが嬉しい、しかも側面がオレンジ色で
何とも綺麗だ。初めて来た一昨年のこの水系でもこれに似たイワ
ナを釣っている(01/7/10)、イワナの多様性には全く感心するば
かりだ(前回に続き)。

富山のイワナには白班紋の無いものも居るし金色が居る、広島
にはゴギの他にオショロコマと呼ばれる朱点のもの居る。個人的
な思いだがゴギも大和もニッコウ岩魚も、元々同じ岩魚なのでは
ないか。
その地で色模様が固定しただけなのではないか、そう思えるのだ
が・・・。


チョッとUPして22〜3cm

その少し上にまた落ち込みプールがあった、静かに接近したが上
にはブッシュが被さっている。ならばパチンコショットで、「痛ッ!」
鉤が親指にヒット!!。(チョイチョイやらかしまふ)
再度毛鉤を引っ張って、今度は白泡切れ目に命中・・・パシャッ!。
ググッと意外に引く、何度味わっても嬉しい感覚だ。
漢字には届かないが少し大きくて、今のこの渓では大物?かも。

しかしその先の堰堤手前にもポイントあり、プールの大きさから漢
字に届くかもしれず。
フワリ・ポトリ・・・・ガポッ!・・・・空振り〜。
一休みさせたものの二度と出ません、残念。
多分、たぶん漢字。泣き?

 
釣れてこその、、ボ・なら隣のトトロ             このVサインは誰の為

たとえ二つでも釣れたことで安心してお昼は渓流トロロ、又か
い!。何の恨みがあるのやら〜誰かさんも隣のトトロにやられ
たらしいが、そんなんしてるとドッカが痛くなるのかも?。
(意味不明ですいません)

堰堤の上は石ころだけで流れは無し、ならばこの辺でご勘弁。
傍らの葉っぱの模様はV字型をしている、このVは綺麗な二匹
の祝のVなるや。はたまた釣りそこなった岩魚の為のVサインな
のか、双方へのVと解釈して谷を降りよう。
来年もきっと訪れるに違いない、オレンジのイワナにひとつ逢え
ればそれでいい。

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03年の日記メ二ュー