堰堤の上はおきまりの小石のザラ場、上流へ向かう登りの踏み跡を辿る
ことにした。その先では苔に覆われた太い導水管に出会う、U字溝の水路
はよく在るが大切な飲料水として守られてきたのであろう。
更に上流で今も活躍している証があった、沢を渡る所では真新しいワイヤ
ーで補強され保守の為らしい橋が並走していた。
すっかり旅心に浸っていたが釣り心を思い出して渓流の様子を見るために
斜面を下りる、流れはすっかり細ってしまい釣り心も萎むばかり。

渓は心細くなって しかし命の水は何処までも
導水管は半分以上が埋まった状態で更に続いていた、今思えば渓と出会
い水を引き込む所を確認すれば良かったのに。しかし渓との落差を考える
とまだまだ上流のよう、旅心は釣り心ほどに熱く追い求めるものではない
ようだ。
夜の内に那須方面へ移動すべく会津西街道を北上する、明日も連続して
ビュービューという事はあるまい・な。途中で男鹿の湯に浸った、湯は良
いのだが従業
員の愛想の悪い事。
出る時には打って変わって愛想が良い、と思ったら責任者らしい年配の男
性が伝票のチェ
ックをしていた。ありがちな事ではあるが二度と入る気に
はなりゃせん。
8月21日 木ノ俣川
那須塩原道の駅でドコでもベッド、夜中にはかなりの雨が降って風ゴーゴ
ーの不安な一夜である。寝不足の5時に隣のやはりスペースで寝ていた
中年男性が「お早う御座います」、「あの雲素晴らしいでしょ、10分前が
最高でした」。