日記 2002 7月4日 大川支流H川

A沢が11時・B沢が1時・C沢が3時、4時には起きだしてしまった。少し
知ってる渓・まるで知らない渓が頭を巡りめぐって眠れやしない、まるで
子供とおんなじだ。
富山での別世界から三週目になる、禁断症状は限界に達しようとしてい
たが梅雨空が「マアお待ちなさい」と言っていた。

それがやっと晴れると言う、富山も雨に降られたからお天道様の下で釣
りが出来る事が嬉しくて仕方ないのだ。
そしてなるべくなら知らない渓に行きたい、渓流を始めたのは「目的をも
って何処かへ行く」そんな旅心が第一の目的なのだから。

         
            奥会の泣き尺渓に良く似てる

そうは言っても釣りたい気持ちは勿論あるから、釣り心と旅心の兼ね合い
が何時もTENさんを悩ませるのだよ。
今回の南会津本沢は未踏の沢だが果たしてイワナが岩魚が居るやら居な
いやら、大げさに言えば新規開拓なるや成らざるや。

地図にない林道があるが何処へ向かうか解らないので本流沿いを行くと
直ぐ行き止まった、お初の所は下流から歩くのが確実だろう。
10分で渓に出るといい感じのコケ縫う流れだ、奥会津の不思議な渓を思
わせる。

雨のせいなのか此処の水は幾らか赤っぽい、出合った落ち込みの底石が
茶色の様な黄色の様なで岩魚が出れば黄金か?。てん沈黒虫鉤で念入
りに探ったが何の返事も御座りませず、その後もまるで反応なし。

 
     黄金岩魚が住みそうだが       色気が少し変わってる

しかし変哲ない流れから出た20cm弱のイワナは白いはずの地色が黄色だ
、居付きを示すという腹のオレンジとは別の色をしてこれも珍しい。そして目
の金色も魅力的だ、大きくなったらどんな岩魚になるのだろう、別な意味で年
に一回位は訪れてみようか。

苔縫う流れは細くなるばかり・逆に藪はひどくなるばかり、夕べの寝不足が
三週ぶりの足にきて痛くなるばかり。今日はこの辺で勘弁してしんぜよう。

桧沢
本流まで下りてコンビニを目指して走っていると橋がある、その辺りはどんな
渓相かと見に行くと旗がハタハタ旗めいて「電線に注意!」とあるのには笑っ
た。

 
    電線は随分上だけどねー         白泡の中から岩魚が出たー!

昨日のBBSで「雷に注意と電線がヤバかった」「電線は無いですから」なん
てやりとりしたばかり、ついでに橋の下へ降りてヤッテみよー。

橋のすぐ下手の早瀬下流にドライを流すとマメらしき反応があるが乗らない、
命中しない。速い流れにもまれて毛鉤はすぐに浮力を失うのだが、そのまま
早瀬に打ち込むとなんと一発だ。

        
               この岩魚も金の目だ→他にも特徴が

釣れちゃった!、それも24〜5cmもある(取っ手の黒線がダモの先から30
cm)。
ヒョウタンからコマならぬ「電線注意旗から岩魚」、電線の話題が無ければ先
ず出会う事はなかった岩魚と「中さん」にありがとさん。
明日は夕立もあるかも知れず、馴染みの渓にしよう。

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