日記 2002 5月14日 那珂川水系Q川

此処は年に一度と決めている秘密の渓、大切にしたい取って置きの
渓琉なのです。とは言っても他で不漁が続けばその気持ちは揺らい
でしまうかもしれない。
この日も当初南会津へ行く積りでの出発でしたが、梅雨の走りの貴
重な晴れだから「あそこへ行ってきなさい!」と予報官お姉ちゃんが
「言っていた」と誰かさんも言っていた。
             何かいいこと有りそうな緑の中へ
拡大
かなりの減水に少し遅かったのではないかと、少しばかり心配しつつ
。それでも爽やかな青空と白い雲、歩くにはちょうど良いそよ風に「釣
れなくってもいいやー」ホントかい!。

そんな訳はありません、竿を出して間もなくこれまた沈み加減のカデ
ィスを見うしないそうになった時。白泡の下から影が走り、水面をモコ
っと持ち上げて反転した。「しまった遅れたか!」と合わせ遅れのテン
カラ竿がググっとしなり、その重量感で幸せ一杯になってしまった。


昨年は気付かなかった落ち込み   最初に来てくれた岩魚     

何時も魚が居て昨年も釣っているあの淵の途中だから嬉しさもひと
しお、なのです。くねった魚体と鰭ピンを加味すれば、口径26cmの
竹ダモと比べて「ほぼ岩魚」と言わせてもらって良いでしょか〜。
ネ!。

そして例の淵、渓相が少し変わってしまっているが。
居る?大丈夫だろうかと近付いたとき、淵尻の肩から良型に走られ
た。居るには違いないので静かに様子を伺っていると、水中に泳ぐ
のが見える。
 
   お馴染みの取って置きP              岩魚サイズに近いか
泡の消え掛りに申し訳ないような雑なカディスをポンと落とす、仕掛け
は長いレベルラインから竿の長さの鯉ハリスに変えている。
見える奴がカポっと来るのがここの釣れ方、これも楽しい。

デジカメを動画にセットして左手で竿を振る、狙い通りには行かないの
で結局は掛かった後でカチンコスタート2カットなのですが。
ズームの無いデジカメで毛鉤やお魚を撮るってのは難かしい、当たり
前。
さっきのよりは1cm位小さいが中々の良型、ニヤリとしたんでしょうね
ー。


 こんなに青くて綺麗なのは初めて       同左、また1cm位小さくなったけど

お次も同じポイント、今度は見えない琉心の下から矢のように飛び出
してガツン!。更に1cm位ダウンだが流れに洗われた見事な青い惚
れ惚れする魚体、これにはシビレター。

現金なもので釣れた時はその状況を書きたくなるもんです、何時もよ
り文体が弾んでいるような気がしないでも無きにしもあらず。
まだ良型が居るから時間を掛ければ追加は可能だが、リリースする
にしてもあまりいじめるのはいけません。

   
   蛙の卵、何カエル?         ヤッパリお花も添えました

上流に移動すると淵尻の肩からまた岩魚が走る、しかしあまりに静
かな浅い淵の為感付かれてしまう。ホフク前進を試みてのキャストが
食い損なってお隠れあそばされました。

8時に歩き始めて車に戻ったのが4時頃、マズメを狙って他へと言う
時間でもあるが「秘密の渓」に敬意を払ってそのまま引き上げよう。
珍しく500円の温泉に廻ってゴキゲンさん、来年までお世話にならな
い事をいのりつつ。
変わらず迎えてくれる事を祈りつつ。

                   
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