日記 2002 5月9日 那須の小渓〜K沢
OM川上流
先日五年振りに訪れたその渓はヤマメの存在は確認したもののイワナ
は何処へやら、全く目にしなかった。
思い起こすと五年前には上流の大きな堰堤の上流でもイワナを釣ってい
る、所が翌年に上流を目指したところ崖崩れで堰堤が越えられなかった
のだった。
次の年も下に先行者がいて上流に廻ったが同じ事で堰堤が越えられず、
以来忘れ去ろうとしていた幻の源流なのである。
先日の釣行で目標地点まで釣ったあとに幻の源流入り口を見に行くと、
堰堤へ向かう新しい下降路があるのを見つけていた。

ロープが誘っているような 綺麗な流れは健在
是非とも五年振りの堰堤越えを果たしたい、幻の源流を探索したいと
訪れたのである。 以前の下降路は出水で跡形も無く剥ぎ取られていたが、新しい下降
路にはロープが掛かっていてイワナ釣りのムード満点である。
谷底に降りて堰堤の下に行くとやはり崖崩れで全く侵入路は無かった
が、反対側に踏み跡を発見。少々危なっかしいが大堰堤を越える、魚
が居れば天然物に違いあるまい。
P
岩魚の渓相が続く 三つ葉ツツジと小滝の景
源流に足を踏み入れた、流れの様子は見覚えの無い未知の谷である。
微かな記憶の大岩とその下の深い淵は跡形も無い、それでも動くものを
見逃すまいと注意深くゆっくりと進む。
白い毛鉤には何の反応も無い、落ち込みの脇に落としこむ黒川毛ばりも
漂うのみ。
それでもゴミ一つ空き缶一つ、人為的な物は何も無い綺麗な流れと目に
染みる新緑はこの上ない清々しさだ。
携帯灰皿がベストに有るがタバコを持ち込まないで良かったとさえ思える。
深い深呼吸のたびに、身体が浄化されていくような気さえしてしまう。
P
そそり立つ堰堤も越えて
忘れてしまうほどの微かな霧雨の中、連続する小滝を高巻いたその先
に古い堰堤がそそり立つ。
これも超えよう岩魚は居れば良し居なくとも良し、今日一日はこの源流
に預けたのだから。
堰堤越えも涼しいくらいで汗ばむ事はないが、着ている物はしっとりと霧
雨に濡れている。
P
深い霧が行く手を阻む お初のお目見え昆虫君
堰堤の上を暫く登るがいよいよ源流近くのガレ場だ、ガスがひどく浮石
で足元がおぼつかない。この先に遥かなる岩魚が住むことを願いつつ、
引き上げ頃と決着させた。
夏の或日、再び訪れる予感のような思いを感じながら。
下るガレ場の足元に見た事も無い生き物が、こいつも初めて人間という
生き物に出遭ったのかも知れない。
(P写真をポイントして下さい、読み込みに少し待たされます)
帰りがけのK沢
このところの雨もようでつい立ち寄る気に成ってしまった、今日一日はあ
の源流に預けたンじゃなかったのー。
那須から帰る道からほんの数分でマメ(或はヤマメ)の川に行き付ける、
とは言っても早期の水量のある時期だけの釣り場なのだが。
分かっていて立ち寄ったのは型の良い岩魚のバラシを老化しつつある我
脳が「忘れたくないから」と言うのだから。

三度目のK下流 今日は釣れなくても良かった筈?
見るも無残という程の減水だがどんより曇と霧雨が幸いしたようで、ぎり
ぎりヤマメサイズが貧弱黒毛鉤を咥えてくれた。
夕方ともなると一ヶ月も季節が戻ったような寒さと水の冷たさ、最初に狙
った一番深いポイント以外は居るような気がしない。
GWを何とか逃げ延びた一匹のお魚に感謝して、家路へ向かった。
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