2001 8月20日 南会津 台風前

20日 大川桧沢川、K沢

デジカメ退院、パンクは中古タイヤで臨
戦体制が一応ととのった。そこへ大
型台風上陸の予報にあたふたと、山が荒れてしまうかもしれないから。
狙いは大川水系H川上流、支流の内の未踏のK沢とする。隣のA沢では昨
年に小型だが綺麗なイワナを数匹釣っているから、居ないはずは無いと踏ん
でいた。

だがしかこの時期水が無い、昨年の半分もないのではなかろうか。合流点
でのA沢は昨年釣ったとは思えないほどのチョロチョロ流れ、登ったK沢は
走る影も無しで二時間後には車に戻ってしまっていた。

 
前回はここにも良型が居た          明るい渓だがイワナは?

本流でマズメを狙った方が期待が持てるだろうと国道に戻り橋の下から入
渓する、以前に実績のあるポイントまでを暗く成るまで探ったがお魚さんの
影見えず。
「 竿先に トンボが止まる テンカラリン 」・・・さしたる意味もなし。

  
イブニングのはずなんだが         生き物はトンボばっかし

余談だが地元の人に聞いた話によると、この水系の岩魚は終戦直後には全
滅したのだそうだ。
食糧難の時にあらゆる方法で取りつくされ、S40年頃からの放流までは魚
の居ない川だったのだと言う事である。

21日 大川支流T川

台風は上陸したらしいから雨が降り出すまでのAM中、となれば道路沿いの
渓に限られよう。ここも一昨年が初入渓で見た目よりは水量が多く、下郷へ
流れ下っている。
暗い内から行動開始するが、荒の到来を予告するかの如き不気味な色の朝
焼けであった。


荒らしの前の何とかなるや

しかしながら明るくなるとそんな気配は何処へやら、穏やかな朝となり先ず
は中流部に入ってみることに。上手に淵があり手前の護岸下の葦原に踏み
跡が見えたのでそれをたどって岸に出る、葦の間から渓を覗こうと一歩踏み
出した葦の足元からヒュッっと出ましたお魚さん。

あとの祭りの漢字岩魚が走り去る、でもしか良いのが居たのが嬉しかった。
その辺りはザラ場とブッシュの張り出しがきついので場所移動、良型を見た
ので気分がイイのだ・・この時点では。

少し走って車を止め、藪を掻き分けて入るがそこは岩盤地形で滝があるだけ
。少し走って藪を漕いで渓にでたが、そこはブッシュの迫り出しがひどくて遡
行不能。少し走って・・・の繰り返し、イイの見ちゃてるから。

  
一応は毛鉤を落としてみた          今思えば絶好のPだ

釣り始めからすでに四時間、朝の良型がズーッと頭から離れない。
雨も風もまだ来ないが午後には引き上げなければなるまい、ならばあのポイ
ントに戻って「走られ岩魚」を狙おうか。そんな思いがかすめた時、倒木が邪
魔をする瀬の終わりで黒系ウエット毛鉤に来た!。

次の肩までのわずかな距離を倒木の陰から素早く追って出るとくるっと反転、
向こう合わせで掛かってしまった。
アッと言う間の出来事で「ボ解消」となる、釣れるときは簡単なんだよなー。

  
赤い糸は使用中のKライン          天然おいしい水

日光系と東北系の中間のような斑点の7寸イワナ、よくぞ出てくれましたあり
がとさん。朝の走られ岩魚がなかったらとうに諦めていた、その方が良かった
のか悪かったのかは神のみぞ知る。

戻る途中の広場の脇に水場をみつけ、持ち合わせのPボトル三本に美味しい
水を詰めれば、これでTENのフルコース完了。尾頭トンネルをくぐり塩原に入
るととたんに激しい雨、台風の予兆を初めて実感した。

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