2001 5月25日 鬼怒川

久しぶりに訪れる気になったのは、他ならぬネット情報である。
そこでは超大物のことを潜水艦などと形容していたから、その
言い方では潜水艦だけでなく戦艦や駆逐艦それにタグボート
までも確認できた。但し、
いわゆる大場所でありどの毛鉤を使おうが、どのように打とう
が何の反応もあればこそ・/。
お魚さんのジャンピングディナーを毛鉤咥えて眺めるのみ。


潜水艦も居た

5月26日 
広く浅いプールではかなりの確立でイワナらしき
が走る、特にこの場所は底石の無い砂と沈んだ
枯葉の広場である。
上方へ一振りしただけで五匹もの魚影が左の大
石へ逃げ込んだ、かなりの良型もいたから帰りに
もう一度狙ってみよう。
上流でも似たような状況だ、浅い広場には魚が
いたが打つテンカラは空を切るのみ。

暫くして上流から戻り下流へ回り込む、そっと近
付いてロングラインを振るがやはり同じ事、黒い
影が同じ大石へ走り込む。
FFなら釣れるのだろうかなどと考えつつ4〜5
歩進んでその先へ振り込む、勿論反応はない。

しかし唯一の石と堆積した枯葉の間に岩魚が潜
んでいた、石の影から良型の尾ヒレが見えた。
さっきは気付かなかったが、この石が岩魚にも釣
り人にも死角となっていた。

水音を立てぬようゆっくり近付く、唯一のチャンス
なれば提灯テンカラで責めよう、落ち着け・・・。

浅場で走られる


ここに潜んでいた

滝の流れ込み


お魚の変わり、成るもんか

ラインを取り替えながら様子を伺う、上手へウエット
をそっと落とす、そのまま流す、・反応せず。・もう一
度・・・。

ならば一昨日巻いたドライに交換、少し上手で躍ら
せてポトン。パシャ!・きた!予想外の引きだ、
ヤッタ!!。
腰に有るはずのタモが無い?歩きの邪魔と背中に
付け替えたままだった、左手に持ち替えた竿がグ
イグイ引かれる。
やっと背中からタモを外した刹那、スポッと抜けた。
・・・・全てが終わった。

竿を持ち替えたとき手が緩み岩魚が向こうむきで
の全力突進に、たった今換えた毛鉤の縛りが絶え
られなかった。
ハリスの先が細かくちじれていた。

車を走らせ日陰を探して昼寝をすることにしたのだが
、今しがたの喜びの重量感とそれがスッと消えた空
しい開放感が繰り返しくりかえし巡り来る。とても眠
れたものでは無い。

それも基本的なミスで毛鉤を刺したままという、岩魚
にも申し訳の無いことをしてしまった。
出来ることなら再会を果たし、毛鉤を外してあげたい
と思うのだが。

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