渓流日記  2000−5  6月

6/7 仙台の川 
梅入り真近と言うニュースに慌てて支度をしだす、行き先は決まっていたが用事が
幾つかあって伸び伸びに成っていた。
明日出かける段になってバカ長のフエルト貼り、毛鉤巻きを始めるんだからもー。

内川橋の下 渓流に咲く

昼前にダム上に到着し橋の下へ降りてみるとユンボがはいていた、少し上流へ移
動して入渓するも跳ねは無い。今回は本流を少しばかり探って見る積もりだったが、
反応が無いと思いは谷へ渓流へ・結局は沢へ向かうのでありました。

一時半頃に良く行く沢の狭い林道で降りてくる釣りCarと遭遇、すれ違う為のバック
走行の長いこと。「普通車で入るのを始めて見た」と言われた・・・そうかもね。
釣れるには釣れるが型が悪いので場所を変える、との事だからしばらく歩いてから
テンカラだ。

 

  

ヤッパリ「渓流」は気持ンよかーバッテン掛かったのは四匹で最大でも23cm、それ
でも気分は上々!今期の豊漁なのだ。
随想記で23年程も前に泊まった旧畑中旅館に宿をとる、随想記を読んだ地元の人
が宿の名前が変わっているとMailをくれたのだ。どうりで畑中旅館は見当たらなかっ
たわけです。

6/8 仙台の川、支流

早朝に宿を抜け出して探索に、・・・居ました尺岩魚!!。
しかし、毛鉤を落としても沈めてもウンでもなけりゃスンでもない。ならばオニチョロは
いかが?と川虫を探すと、今は珍しいカジカ君がコンニチワ。
岩魚の群れのかたわらに小さな紫の花が群れ咲いて、小さな花はいいなーでも今
回の四種とも名前は知りません。

岩魚の溜まり場  日々草だそうです  花びら全長5mmキャーイー

さて釣りは「ヤッパリ渓でしょう」と入った事の無い沢にねらいをつける、そして林道
へ入ると何時もながらワクワクしてしまうのだよねー。
渓に出てしばらく歩くと早速に浅場で岩魚が逃げる、しかしだからといって沢山釣れ
る訳では無い。渓相が良くなると釣られやすくなって姿を消すのであり、今回も例外
ではなかった。

そんな場合は餌では狙いにくいポイントを探す、釣り残しを射止めれば良型の可能
性があるのだ。

見下ろすとコワー 倒木を越えて

小滝を越え、倒木を乗り越え身をかがめてテンカラを打つ。
三種の長さの違う仕掛けをこまめに付けかえる、打ち込む・ふわりと落とす・沈める。
そして天からの贈り物、こんな浅場でコンなんデマシター!。久しぶりの漢字で岩魚
と書ける27cmが、やわいテンカラ竿を絞り込む。まるで仕組んだようなクライマック
スで今回の渓流釣りを締めくくった。
急いで巻いた雑な毛鉤に掛かった五匹のイワナは、少し賢くなってしばらくは餌も食
わずにじっと潜んでいる事だろう。



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